ちまちまとライトノベルっぽい小説を書いてくブログ
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気がつくとその場所にいた。
あたりは霧で覆われ、道の両脇にはうっすらと背の高い建物の影が見える。 「きちゃったんだ」 声のする方を見ると彼女が立っていた。 「ごめんね、私のせいでこんなことになっちゃって。あ、もしかして怒ってる?」 彼女はいつもと変わらない明るい口調で話しかけてくるが一体なんの話をしているのかわからない、だいたいここはどこなんだ… 「あはは…まーそうだよねぇ、普通そうだよ。だって私が殺しちゃったんだもん」 主人公彼女に代わりまして、俺 第1章:日常、大きく代わりまして(1) 目を開けると見慣れた天井が広がっていた。 着信メロディを鳴らす携帯を見るといつもどおり彼女からのメール。 予定の時刻より5分過ぎてからの起床、いつも通りの朝だ。 制服に着替えて鞄を片手に朝食も食べずに家を出る。 いつもの待ち合わせ場所に彼女が立っているのが遠目から見えたが特に走ることもせずにそこへ向かう。 「もー、おっそい!何時だと思ってんの?」 「いつも通りだろ。ほら、早く行かないと遅刻するぞ」 「そう思ってんなら時間通り来てよね」 いつもと変わらない会話、いつもと変わらない日常、当たり前の事が溢れている毎日。 その事に何の疑問も持たないどころか、いずれ訪れる学生生活の終わりという必ず訪れる変化の時さえも想像すらせずに他愛ない毎日を過ごしている。 「ちょっと、どこ行くの?」 「え?」 何も考えずに体の覚えているままに歩く俺を彼女が制止させた。 「寄り道してる時間なんてないよ」 そういって学校の方向を指差す彼女。 「あ、あぁ…」 秋も深まって枯葉に覆われた公園の角、無意識のうちに俺はその道を曲がっていた。 「わりぃわりぃ、ちょっとぼぉーっとしちゃって」 「もぉ〜、、まだ寝ぼけてるの?私より長く寝てるくせに」 「いや、なんか変な夢みちゃって。目覚めが悪かったっていうか」 「ふ〜ん、どんな夢?」 「どんなって…ん〜」 『だって私が殺しちゃったんだもん』 少し悲しげな笑みを浮かべて言った彼女の姿が頭をよぎる。 『私は、ここまでしか行けないから…』 「ねぇ、悠(ゆう)?」 考えこむ俺を呼ぶ彼女の声に我に返った。 「あ〜…あんま覚えてないわ」 そういって苦笑いを浮かべてその場はごまかした。 |
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